事業内容

研究・開発

価値創造の源泉 - 研究・開発

特定領域でのプレゼンス確立に向けて、 「創薬」「開発」「育薬」を推進

創薬本部では、長期ビジョン「HOPE100」として、世界に通用するオリジナル新薬を継続的に創製し、特定領域(呼吸器科・耳鼻科・泌尿器科)において高いプレゼンスを確立することを目標に掲げています。そのためには、時間軸を大切にし、探索から育薬までの研究開発プロセスのあり方(テーマ選定・評価・開発期間、新規創薬技術の導入)を十分探り、生産性の高い組織を構築することが重要です。中期経営計画「HOPE100-ステージ 1-(2010~2015年度)」においては製品価値を最大化する育薬研究、上市を目指す開発品の確実な推進および革新的なオリジナル新薬創製(今までの治療体系を変えうる薬)を重点実行項目として取り組んでまいりました。「HOPE100-ステージ2-(2016~2019年度)」では、オリジナル新薬を含む開発品の上市に重点を置き、そして「HOPE100-ステージ3-(2020~2023年度)」 およびそれ以降には、世界で通用する画期的新薬の創製を目指します。

「創薬」では、革新的なオリジナル新薬(今までの治療体系を変えうる薬)の創製を目指すべく、特定領域(呼吸器科・耳鼻科・泌尿器科)に限られた資源を集中しています。対象とする疾病を明確にして、薬理/合成/毒性/体内動態/CMCの技術を融合し、魅力的かつ質の高い候補品をスピーディに創製する体制としています。また、次世代創薬研究としてアンメットメディカルニーズの高い疾患の治療に結びつく可能性のある遺伝子治療薬の開発に取り組むこととし、悪性胸膜中皮腫を対象とする「Ad-SGE-REIC 製剤」の実用化プログラムを開始しました。

「開発」においては、対象となる患者さんを常に想定し、医療ニーズにきめ細かく応える製品づくりが大切という考えを基に、「開発プロデュース」(上市後の製品像を強く意識した開発方針) に沿って、市場性、事業性、実現性を十分に検討した上で、「有効性」「安全性」「利便性」を追求した薬を創り続けています。現在は、過活動膀胱治療剤「KRP-114V」、キノロン系合成抗菌剤「KRP-AM1977X」および「KRP-AM1977Y」、耳鳴治療剤「KRP-209」等の開発に取り組み、早期の上市を目指しています。

「育薬」においては、科学的な価値の高い育薬研究(臨床研究、剤型追加など)を実施することによりエビデンスを構築し、製品価値の最大化を図っています。

市場ニーズに応える薬を創製するために

医療ニーズが幅広くかつ高度化する中、杏林製薬(株)は多様な研究技術を有する個々人と迅速な判断および対応ができる部門連携(チームワーク)を活かすスモール・スケール・メリットを強みとして、新薬の開発に挑戦しています。2015年5月には新研究開発拠点である、わたらせ創薬センターが竣工し、同年7月に開所しました。また、研究開発部門は、事業戦略に基づき組織を疾患領域別(呼吸器研究ユニット、耳鼻科研究ユニット、泌尿器研究ユニット、新基盤研究ユニット)に刷新し、研究から製品化まで一貫して責任を持つ体制を構築することで、新薬候補化合物の発見から開発・製品化への移行時間を短縮することを可能としました。これにより特定領域のパイプラインの強化に結びつくものと考えます。さらに、自社内にとどまらず、アカデミア(大学、研究機関、ベンチャーなど)との協働を通して、オリジナリティーの高い研究テーマを選択し研究開発を進めていきます。一日も早く新しい治療薬を患者さんに提供できるように、実用化に向けて最大限注力してまいります。

わたらせ創薬センターについて

従来二箇所に分散していた研究所を一箇所に集約した新たな研究開発拠点「わたらせ創薬センター」が発足しました。同センターは最先端の設備・機器を備え、個々の研究機能を有機的につなげ、研究者同士のコミュニケーションがとりやすい工夫がなされた施設です。また、組織は疾患領域ごとの戦略を立案する4つのユニット(呼吸器研究、耳鼻科研究、泌尿器研究、新基盤研究)を束ねるプロダクトポートフォリオ企画部と8つの研究所(薬理第一、薬理第二、合成第一、合成第二、安全性、薬物動態、CMC、創薬技術)とし、このマトリックス組織を効果的・効率的に推進することにより、杏林製薬(株)が取り組むべき治療領域と疾患を明確にし、市場ニーズに沿った新薬を創製していきます。

今日の多様かつ高度化する医療ニーズに応えるには、自社の技術・知識を結集し、企業の総合力をこれまで以上に発揮しなければなりません。さらに、外部のアカデミア、ベンチャー企業等の英知・テクノロジーも組み合わせ、魅力的かつ高品質な製品を開発することが必要です。私たちは、医薬品を単なる薬の機能だけで捉えるのではなく、その医薬品を通して患者さんやその家族、さらに医療関係者や医療そのものに良いインパクトを与えることができるよう、社会に存在意義を認められる新薬創製を目指します。

写真:わたらせ創薬センターおよび新研究開発施設

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