
高品質の医薬品を効率的に安定供給するために
当社グループは、患者さんから信頼され、感謝される医薬品メーカーを目指すという長期ビジョンの下、「品質確保」「安定 供給」「コスト低減」を基本的な考え方(生産部門の本分)として、国内外から信頼される生産活動を確実に実行しています。2014年度は、政府の方針である長期収載品の後発医薬品への使用割合の加速や薬価制度改革が実施され、企業経営はより厳しい環境をむかえ、グループの持続的成長と収益の確保にはさらなる効率的生産の追求が課題となりました。こうした状況の中、医薬生産本部では、高品質の製品を安定的に低コストで供給する新生産体制の構築を重要テーマに掲げ、長期ビジョン「HOPE100」の実現に向け、以下の4つの重点項目を推進しました。
①グループ生産体制の全体最適化
杏林製薬(株)能代工場および岡谷工場、キョーリン リメディオ(株)、キョーリン製薬グループ工場(株)の連携を深めることで、事業計画に応じたグループ内での安定供給体制を確保し、効率的な生産活動を図っています。
②グローバルな新生産体制 (Global New Production & Delivery)の展開
将来を見据えグローバル基準に対応できる生産体制の強化を図っています。すべての生産工場において品質保証基準であるGMP(Good Manufacturing Practice)の高度化を進め、品質システム・GMP基準の世界調和を目的としたPIC/S(Pharmaceutical Inspection Convention and Pharmaceutical Inspection Co-operation Scheme)にも対応できるよう、信頼性保証本部と直結した品質保証体制を整えています。これにより、高品質な製品の安定的提供、製造技術の向上とコストの低減、グローバルな展開の実現を目指します。
③ローコストオペレーション
2014年度から生産部門にSCM(サプライチェーンマネジメ ント)部を新設し、見える化による「安定供給」「コスト低減」「品質 向上」の実現に取り組んでいます。リードタイムの短縮をテーマとして掲げることにより、製品や原材料の在庫圧縮を目指して います。
④人材育成
患者さんや医療関係者の方々に高品質な製品を安定して届けるために、社員一人ひとりが使命感を持ち、それぞれの役割を最大限に発揮し、結束して取り組めるよう明確な方針を掲げ、それを達成するための実行プログラムに全社員が一丸となって取り組んでいます。組織は人なりという考えを大切にして、社員の意識高揚(「働きがい」と「やる気」)の維持・向上を図り、元気で笑顔溢れる活気のある職場環境を維持し、高い創造力を発揮する組織づくりを推進しています。
これらの取り組みを通し、QDC(品質、供給、コスト)で国内トップレベルの生産体制を追求しています。
サプライチェーンマネジメントの戦略的推進
環境変化に対応する強固な収益力の確立を目標として、キョーリン製薬グループ全体でサプライチェーンを包括的に捉え、より効率的な生産および安定供給を実現する体制づくりに取り組んでいます。
ワールドワイドで原料調達から生産管理、製造、出荷までを製品ごとに管理し、スピードと確実性の向上を目指すサプライチェーンマネジメントの推進が求められています。調達先のリスクを回避し、安定的な供給を受けるため、国内外のサプライヤーとの強固な信頼関係を構築するとともに、第二、第三の調達先および輸送経路等の確保を目指しています。また、効率的な生産体制を追求し、製造原価を低減する生産のあり方を日々検討しています。今後はキョーリン製薬グループ全体で新生産体制を構築(全体最適化、ローコストオペレーション)します。
生産におけるグループ間の協業を加速
杏林製薬(株)の主力工場である能代工場は、原料・中間製品を自動的に搬送するフロービン生産システムをはじめ、自動化による高効率な設備を有した環境や働く人に優しい工場です。キョーリン製薬グループでは、この能代工場をはじめキョーリン製薬グループ工場(株)やキョーリン リメディオ(株)井波工場の3つの生産機能の資源や特徴を活かし最大限活用するグループ生産体制の構築に取り組んでいます。
また、政府の後発品使用促進策等の追い風により好調な後発医薬品を確実かつ安定に供給するために、キョーリン製薬グループとして全体最適化を推進しています。具体的には、杏林製薬(株)やキョーリン製薬グループ工場(株)の生産部門から後発医薬品を生産するキョーリン リメディオ(株)に社員を派遣し、人材交流を通した技術の共有や製造支援等を行っています。
現在、杏林製薬(株)岡谷工場の生産機能をキョーリン製薬グループ工場(株)に移転するプロジェクトを進めています。キョーリン製薬グループ工場(株)、杏林製薬(株)岡谷工場および能代工場の連携を深めることで、計画的にスムーズな移転を実現します。

















